梅本佑利 Yuri Umemoto - Lightning Music A-10 for Action and Piano (2018)

Yuri Umemoto - Lightning Music A-10 for Action and Piano (2018)


Performance : Yuri Umemoto


August 21, 2018

Akiyoshidai International Art Village Hall


梅本 佑利 - 雷の音楽 A-10 アクションとピアノのための (2018)


演奏 : 梅本 佑利


2018年8月21日

秋吉台国際芸術村ホール

Lightning Music A-10 〜可視的音楽の具体的聴取



「Lightning Music」(雷の音楽)は、「雷の雷鳴は音速で伝わるため、音が伝わってくる時間の分だけ、稲妻より遅れて到達する。」という現象の音楽的再現を方法として作曲した。


聴衆が音の仕組みに気づくきっかけはいくつかあり、「稲妻」(アクション)をみたとき、その音を具体的に想像できるように作られている。


また、この曲は、私が実践している「共在する音楽」の「自然界の機能美の人工的再現」といった要素を含んでおり、この曲の仕組みに気づくかどうかは実際に私たちが実際に稲妻を見たときに雷鳴の関係に気づくかどうかと同じことであり、結局、聴者がその仕組みに気づいても気づかなかったとしても、この曲の目的は達成される。


この曲はこれらのコンセプトと手法のプロトタイプとして、なるべく単純にした。



− 落雷距離の計算


雷が光ってから(視覚的音楽を感じてから)、音が聴こえるまでの時間、設定した気温で、音速を

「20.055 * Math.sqrt(t + 273.15)」m/秒で、自分のいる場所から落雷地点までの距離を計算する。

気温は25℃とし、したがって音速は346.3(m/秒)となる。

音速は気温以外にも、気圧・湿度・大気の組成によって変化するが、ここでは対象としない。


− 演奏方法


可能であれば部屋の温度は25℃に設定する。

奏者は最初に音楽のアクションし、決められた秒数の後、ピアノでその音を想像して即興演奏する。音名が同じ

であれば、高さが変わっても良い。

アクションはハンドサイン(手の形、動きで音の高さ、リズム、音楽の表情などを示して階名唱を導く方法。 

イギリスのジョン・カーウェン(John Spencer Curwen 1816-1880)が各階名音の機能に基づいて考案し、

それをコダーイがハンガリーの教育に取り入れた。)その他身振り手振りである。